小児科医の竹内紀子先生から寄稿いただきましたのでご紹介します。
「日中のおもらしは、失敗しないようにと頻回に声掛けすると、かえって本人が尿意をわからなくなってしまいます。
食事前とか、外出前、寝る前等に笑顔で「ちょっとトイレにいってみようか?」という声掛けが効果的です。
また、褒めることを多くすることで、褒める人も緊張がほぐれます。」
というメッセージも頂いています。
ありがとうございます!
コロナ禍でのメンタルヘルス
新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言の発令のもと、不安な状態が長期にわたるなか、お子さんのおねしょがまた始まった、日中のトイレが頻繁になった等の声をききますので、そのようなお悩みがご家族にありましたら、発達協会王子クリニック「医療コラム」をご参照ください。
おねしょ、頻尿、防水対策を掲載しています。特に「防水対策」は、今回の状況に限らず、布団やシーツの洗濯問題に発展して、さらなるストレスとなります。
おねしょも、おもらしも、お子さんだけでなく、介護が必要な大人の方の場合も、誰のせいでもありません。
ただ頭ではわかっていても、においや後始末に多大なストレスが生じます。
そのストレスを少しでも軽くする具体的な方法やグッズを紹介しました。
また、色々考えて眠れない、眠りが浅い、というご相談もあります。現在の状況では気軽に病院受診ということが難しいかと思います。
そのため市販の漢方薬を試みるのもひとつの方法です。
「酸棗仁湯 :心身のバランスが崩れて眠りにくい時」
「半夏厚朴湯 :不安が強く、のどがつまる感じ、胃もたれ、せきなどが気になるとき」
「抑肝散加陳皮半夏 :不安や緊張が高じてイライラして神経が高ぶるとき」
などが代表的です。(薬剤師さんとご相談ください。)
漢方薬の一般的な使い方に関しても王子クリニックの「発達障害と漢方薬」の欄に掲載しております。
新型コロナウイルスに有効な薬剤の検討やワクチンの開発が進んでいますが、現時点では、3密の回避と8割の接触減での感染拡大防止が重要です。
そして、おひとりおひとりのメンタルヘルスを保つことが大切です。
どうぞ皆様宜しくお願いいたします。
2020年4月17日
竹内紀子 (小児科専門医・漢方医)