こちらの本棚のページでもご紹介している、「おねしょじゃんじゃん!」の著者である 竹内紀子先生から、卒業に向けてのアドバイスを頂きましたのでご紹介します。
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保護者の方からこういう質問をよく受けます。
「なんでおねしょしてるのに、朝つらい表情をみせずにヘラヘラしているのでしょうか?全然反省していないのです。」
診察室で、こういう話の流れになると、お子さんはたいてい大人たちから背を向けて、診察室の遊ぶ物や持参した本に集中しているフリをします。
そして背中をまるめて話を聞いています。
私が「○○ちゃんは、”おねしょしませんように”って思って寝ているのに、朝起きたらおねしょしていて”どうしてなんだろう???”って思っているんだよね。」と声かけすると、にっこりしてうなずいてくれるお子さんがほとんどです。
子どもの心とおしっこの関係
おしっこを十分溜めたり、適時に排尿したりする膀胱機能は自律神経に基づいていて、とてもデリケートです。
店長注:「自律神経」ということは、自分の心臓をちょっと止めてみたりできないのと同じで膀胱も自分の意思ではコントロールできないんですね。フムフム・・・φ(.. )
したがって膀胱クンのイメージとして:
○ おなかがひんやり冷たい×心もひんやり冷たい(叱られる)
=膀胱クンが自信なくして不安定になって浅眠
○ おなかがほっこり温かい×心もほっこり温かい(褒められる)
=膀胱クンも自信たっぷりに広がり熟睡
心も体もほっこりすると、膀胱が柔らかく伸びて、たくさんおしっこを貯められるんです!
上記を御理解いただいた親御さんが、早速お子さんに寝る前にハグしようとしたら恥ずかしがるので、握手をしながら「大好きだよ、おねしょじゃんじゃん!で寝てね」と言ったら、翌朝おねしょなしだったそうです。
2日目も3日目も同じようにしたのに、3日目はおねしょありでした。
「寝る前にトラブルなかったですか?」とうかがうと
「そういえば、前日の夜なかなか寝ないので『早く寝なさい!』と何度も叫びました」とお母様が教えてくださいました。
日中緊張したり、逆にすごく楽しいことがあったりするといつもの時間に寝つけないことがありますよね。
たぶんお子さんは、そう伝えたかったと思いますが、うまく表現できないもどかしさを感じていたのではないでしょうか。
さらによくある御質問として「下の子のほうが早くおねしょ卒業してしまいました。どう説明すればいいでしょうか?」
医学的ではありませんが、膀胱機能が大人と同じように備わるには個人差があるということをわかりやすくするために
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)は、赤ちゃんのとき、おねしょが少なかったから大きくなっても、まだおねしょがあるの。△△ちゃん(弟または妹)は、赤ちゃんのときにいっぱいおねしょしたから、おねしょなくなるのが早かったんだよ。」と上の子にプレッシャーがかからないようにお話しています。
店長注:なるほど~。
ちなみに、親が子どもに言う言葉の第1位は「早くしなさい」らしいです(^▽^;)←はい、私もです。
「早く寝なさい!」もよく言っちゃうセリフですが、電気を消すときにココロのほっこりをチャージするようにしたいですね (´∀`)
先生、ありがとうございました!
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